5th Dimension School
-art section-
ペルーツアーは濃厚すぎて息つく暇もない程、
とても説明が追い付かない程でした。
そこで数ある中から印象的だったエピソードを
ピックアップしてご紹介します。
①飛行機を何度も乗り継ぎながらペルーへ向かう中、途中で遅延が発生。
その影響からマイアミからリマへ飛ぶ飛行機が間に合わず、
予約を取り直した筈が受け付けられておらず
・・・なんと、乗れない!
次の便ではマチュピチュツアー開始日には間に合いません。
必死で方法を探し、唯一の道はメキシコのカンクンを経由すること。
リマでの前泊はできず、着いたその日からツアー開始となりましたが
そのことを気にする人は一人もいませんでした。
全員一致で「着けるなら!」と即決だったそうです。
②なんとかリマの空港へ到着した一行。
リマからクスコへと最後のフライトです。
しかし今度はメンバーの一人のスーツケースが無くなってしまいます。
どこを探してもらっても見つからず、迫る搭乗時刻…
諦めてとにかく進むことを決めますが、
今度は荷物を預ける時間に間に合わず、みんなのスーツケースが預けられない!
搭乗時刻へのカウントダウンが迫る中、
スーツケースを捨てて中の荷物を出し、手にもって飛行機に乗ることに!
それぞれが手持ちのカバンなどに荷物を詰めかえる中
メンバ―の一人は持ってきていた京都市指定のゴミ袋に荷物を詰めた為
ペルーツアーでの思い出のキーワードの一つが京都市ごみ袋に。
(そしてゴミ袋に何故か一言もとがめられる事なく通る手荷物検査)
全員が文字通り空港を走り抜けて、何とか無事に飛行機に乗れたのでした。
③ペルーではワイナピチュと呼ばれる山へ登りました。
早朝4時半からマチュピチュ遺跡へ行く為のバスに乗り、
なんとその登下山の合計時間は6時間!
切り立った崖に、ゴツゴツの岩場・・・足元だけを見てもくもくと進みました。
上がったり下がったりを繰り返した事もあり、
それはそれは達成感のある、まさに一山超えた大きな体験でした。
本格的な登山経験のない初心者ばかりがここまで大がかりな登山を
怪我一つなく終えられた事は、考えれば考える程
鳥肌もの、本当にラッキーだったと思います。
そしてもちろん、その道中にはまた不思議な出来事を
次から次へと見せて頂くこととなり・・・
一日のあり得ない濃さに呆然とする一行でした。
④ワイナピチュから下山してきてホッとしたのも束の間、
なんと帰り道ですぐにまた次の驚きの出来事に出会います。
ホテルへ帰る途中、なんとメディスンマンに出会ったのです。
リサーチしていた訳でもなく、
ふと通りがかり入った不思議な雰囲気のお店の店主がメディスンマンだったのです。
そして更にはなんと彼のセレモニーを受けられることになりました。
ツバキ先生と共に異国の地でこんな体験ができるなんて!とドキドキワクワクの一行。
そしてまさか・・・
そのセレモニーがツバキ先生とのコラボ状態になるとは、そしてあんな事になるとは・・・
一体予想がついたでしょうか。
この時の事はいまだに参加者一行の中で感動あり笑いありで
大盛り上がりするエピソードだそうです。
⑤まだまだ不思議な出来事は続きました。
ツアー中、次から次へ、
数えきれない程驚きの出来事を見せて頂きましたが、これは強烈でした。
クスコに向かう列車の中、到着間際の頃に、
ツバキ先生は「教えてくれる人に出会いたいな・・・」と呟かれました。
その呟きを聞いたメンバーの一人は、先生のレベルで教えてもらえる人に出会うのは
どれほど難しい事なのだろうと思ったといいます。
そしてクスコに着き、ホテルに向かうバスに同乗したガイドの男性がいました。
車中で彼がペルーに来た経緯を話す中、なんと彼の口から
「シャーマンに人生を助けてもらった」という言葉が・・・!
それを聞いた時の車内の空気は一生忘れないと思う、とは前述のメンバーの言葉です。
たった30分程で先生の望みが具現化する瞬間を目撃した一行の衝撃は
言葉にならないものでした。
⑥更に驚きの出来事が続きます。
クスコでの街を歩いていた時、
街角でシャーマンが笛や鳥の羽を使って一人で演奏をしていたのです。
ペルーという異国の地、そして限られた日数で
連日メディスンマンやシャーマンに出会う不思議に唖然とする一行。
更に驚いた事になぜか彼はツバキ先生にごく自然に
楽器のひとつである鳥の羽を手渡しました。
そして先生も自然な動きで音を出され・・・
そこはあっという間にまたまたコラボコンサートの会場になりました。
気が付けば取り囲んで聞き入る人も増えていました。
普通に観光客が行き交う街の一角でしたが
体からの汚れが出る清めとして咳が出はじめる人あり、
ふわふわしたり、ぼんやりしたりする感覚があったり
演奏の間はツアーメンバーだけでなく、
その場所や周りの人もとても不思議な感覚になったそうです。
夢のようなペルーの旅。
ここに書いた出来事は体験した事のごくごく一部です。
ペルーツアーからそろそろ一年近くになります。
この出来事を忘れない為にも
振り返るためにここに記録を残します。
ここからはオマケです。
まじめな感想なので
読みたくない人はパスしてOKです(*'▽')
●ペルーツアー感想文●
私はアート部員ですが、ペルーツアーに参加させて頂いた1人でもあるので
ペルーの旅に参加しての感想を書かせていただきます。
参加後、思いもよらない変化がありました。
私は絵を描くのですが、帰国後、絵を描いたら
突然今まで出来なかった色の塗り方ができるようになっていました。
普通技術の向上というのは一朝一夕でできる事ではなく、
何年も努力を積み重ねて初めて叶う事だと思います。
それが、私はたった1週間に満たないペルーツアーで叶えて頂きました。
しかも単に技術の問題だけでなく、心が自由にならないと起こらなかった変化がありました。
どういう所が変わったかというと
・きっちり線を描いてからじゃないと塗れなかったのが、
自由に色を塗りながら形を取っていけるようになった。
・失敗を恐れず、どんどん上から塗り重ねられるようになった。
・真反対の色を組み合わせるなど、濁るのが怖くて選べなかった色使いが出来るようになった。
という所などです。
そして単純に、新しいやり方で塗るのは自由を感じ、描いていてとても楽しいです。
縛られていたものを取り払い、枠を壊して頂いた事を強く感じています。
昔の私の絵を知る方たちに、私が新しく描けるようになった絵をお見せしたら
全員が私の変化に驚いていらっしゃいました。
以下は帰国後8か月経ち、描いた絵です。
ペルーツアーは不思議な出来事が詰まった魔法の旅でした。
私が頂いた魔法の一つを絵という形で載せさせていただきます。
いとっくり広子